第4回ゆいおふ!使用構築〜霊獣ボルトバシャ4〜


ハッサム@拘り鉢巻(テクニシャン)
バレットパンチ/蜻蛉返り/馬鹿力/はたき落とす
意地っ張り 173-198-126-*-101-86

スイクンゴツゴツメット(プレッシャー)
熱湯/凍える風/吠える/リフレクター
図太い 203-*-166-111-136-125

バシャーモバシャーモナイト(猛火→加速)
飛び膝蹴り/フレアドライブ/剣の舞/守る
意地っ張り 167-189-91-*-92-119 → 167-233-101-*-102-139

ガブリアス@気合の襷(鮫肌)
地震/岩石封じ/ステルスロック/毒々
陽気 183-182-115-*-106-169

ボルトロス(霊獣)@突撃チョッキ(蓄電)
10万ボルト/目覚めるパワー氷/ボルトチェンジ/サイコキネシス
控えめ 171-*-108-209-101-125

ニンフィア@カゴの実(フェアリースキン
ハイパーボイス/欠伸/瞑想/眠る
控えめ 201-*-116-144-151-82

【概要】
5月4日に大阪で開催された第4回ゆいオフ!で使用した構築。真皇杯ラストチャレンジで使用した構築をベースに更に変更を加えた。
基本的なコンセプトは前回から変わらず、メガバシャーモを軸に置き、メガバシャーモで一掃を狙うために周りで削りを入れられるようにしている。
前回採用したニンフィアがタイプ面での相性や数値の高さが構築と噛み合っていたが、拘っていることによる動きづらさを感じる場面が多かったため、まずニンフィアを非拘りの構成で採用することにした。バシャーモが剣の舞を搭載しているため、その起点作りが可能な欠伸、またニンフィア自身の決定力を落とさないために瞑想+眠るの構成で採用し、ニンフィアで相手を詰ませる動きもできるようにした。
ニンフィアの型の変更に合わせて、他のポケモンも構成を微調整した。


【個別解説】

ハッサム

  • 持ち物:拘り鉢巻
  • 技構成:バレットパンチ/蜻蛉返り/馬鹿力/はたき落とす
  • 特性:テクニシャン
  • 性格:意地っ張り
  • 実数値:173-198-126-*-101-86
    • H:6n-1
    • A:11n、クレセリアへの蜻蛉返りのダメージが最も大きくなる数値

蜻蛉返りにより削りながら有利対面を作ることでバシャーモの補佐を行い、場合によっては自身が終盤に高火力先制技による一掃を狙うポケモンとして採用。
蜻蛉返りとメガバシャーモフレアドライブでHBクレセリアを7割弱の確率で落とせる拘り鉢巻。
採用理由から蜻蛉返りとバレットパンチヒードラン交代読みで無理矢理アドバンテージを稼いだり、炎技の無いガルーラに対面で勝てる可能性のある馬鹿力。最後の枠には、ニンフィアを採用したことで対格闘打点としての燕返しの需要が下がったためはたき落とすを採用し、ゴツゴツメットや進化の輝石を序盤のサイクルで無効化することに期待した。起点になるのを防ぐために、受けループのような決定力の低い構築以外には蜻蛉返りとバレットパンチ以外を極力打たないよう心がける。
配分に関しては、クレセリアへの蜻蛉返りのダメージを考慮するとA198が最低ラインであり、後攻蜻蛉返りを打ちやすくするために出来る限りの耐久が必要なためやはりHAベース。

スイクン

  • 持ち物:ゴツゴツメット
  • 技構成:熱湯/凍える風/吠える/リフレクター
  • 特性:プレッシャー
  • 性格:図太い
  • 実数値:203-*-166-111-136-125

バシャーモが苦手とするファイアローガブリアス、霊獣ランドロス、相手のバシャーモなどに対する駒として採用。ゴツゴツメットを持たせることで物理に対し削りを入れやすくしている。
水技には追加効果が優秀なことに加え氷技を受ける機会が多いため氷を速解除できる熱湯、相手のSを下げることでバシャーモや霊獣ボルトロスニンフィアが動きやすくなるため凍える風を採用。相手の展開を妨害するための吠える、物理相手の打ち合いを有利にしつつ後ろのサポートにもなるリフレクター。
凍える風でキノガッサのSを下げることでニンフィアが先手を取れるようになるためSは準速70族近辺を抜ける数値に設定。残りを物理耐久に割いてメガボーマンダに対し動けるようにした。
前回から変更点はないが、身代わりや岩雪崩を採用したガルーラが増えすぎたため、もはやガルーラに削りを入れることすら期待できなくなってしまった。今ゴツゴツメットスイクンを採用するのであれば、キノガッサなどを諦めてCに大きく割くべきかもしれない。

バシャーモ

  • 持ち物:バシャーモナイト
  • 技構成:飛び膝蹴り/フレアドライブ/剣の舞/守る
  • 特性:猛火→加速
  • 性格:意地っ張り
  • 実数値:167-189-91-*-92-119 → 167-233-101-*-102-139
    • S:S一段上昇で最速135族+3
    • ダウンロード対策でB<D

構築の軸であるメガバシャーモ
今回はSを最低限まで落とし耐久に割くことで強引に剣の舞を積む機会を増やしたり定数ダメージや先制技で削りきられる可能性を下げた。
全抜きを狙うためには居座り続ける必要があり、馬鹿力ではできない立ち回りが必要なため格闘技には連打でき威力も高い飛び膝蹴りを選択。同じくタイプ一致で格闘技と組み合わせることで多くの相手に等倍以上で攻撃できるフレアドライブ。メガ進化しつつSを上げるという動きを安全に行い、壁やトリックルームのターン稼ぎにもなる守る、有利対面や起点を作れた際に全抜きが期待できる剣の舞。
技構成に変更はないが、ニンフィアに欠伸を採用し起点作りの要素を取り入れたことで剣の舞の使用機会が増えた。剣の舞バシャーモは1ターンの行動さえ保障できればその1ターン+次のターンの守るで被弾回数を最小限に抑えながらAS2段階上昇の状態を作れるのが最大の強みであると感じた。

ガブリアス

  • 持ち物:気合の襷
  • 技構成:地震/岩石封じ/ステルスロック/毒々
  • 特性:鮫肌
  • 性格:陽気
  • 実数値:183-182-115-*-106-169

メガバシャーモで全抜きを狙いやすくするためステルスロックを撒く必要があり、構築全体で低速ポケモンが多いためガルーラより速く起点にされないステルスロック持ちとしてガブリアスを採用。
リザードン入り、対ボルトロスゲッコウガなどに対し動きやすくするため持ち物をラムの実から気合の襷に変更。
ガブリアスにとって最も安定した打点となる地震と、メガバシャーモの補佐として削りを入れるためにステルスロックは確定。逆鱗が必須と思える場面がほとんどなかったため、気合の襷と合わせることでゲッコウガリザードン入りに対する初手の安定択となる岩石封じを採用。また、逆鱗を切ったことと持ち物がラムの実でなくなったことで剣の舞を採用するメリットが少なくなったため、構築全体で突破が難しいクレセリア等に対し裏の圏内に入れやすくするため毒々を採用。
配分は気合の襷を持っているため行動が保障されやすいことから相手を少しでも大きく削るために陽気AS。ガルーラが存在する以上最速は切れない。
今回のオフでは気合の襷が有効に働く場面がほぼ無かったため、ラムの実や耐久に割いてヤチェの実を持たせることも考えたい。

ボルトロス(霊獣)

バシャーモが苦手とする化身ボルトロスに強いポケモンとして霊獣ボルトロスを採用。突撃チョッキを持たせることで、化身ボルトロスだけでなく特殊全般に対して幅広く打ち合うことができる。化身ボルトロスに対してはスイクンの凍える風やガブリアスの岩石封じを絡めることでより後出しが安定する。
技構成は居座って打てる10万ボルト、構築全体で苦手なボーマンダガブリアスに対する打点となる目覚めるパワー氷、削りながらボルトロスを温存しつつ有利対面を作ることでバシャーモとの同時選出が強力になるボルトチェンジ。状態異常耐性が少ない構築のため、ボルトチェンジは威張るボルトロスに対し混乱状態を残さずに突破するためにも必要な技。最後の枠は草結びや気合玉と選択だがニンフィアを採用したことでフシギバナやゲンガーといった毒タイプを呼びやすくなっていることと、耐久に割いたメガバシャーモに対しても対面から1対1を狙えるようサイコキネシスサイコキネシスは電気も氷も一貫ぜず択になるような場面で安定択となったり、回復技連打で粘る相手に対し追加効果期待で打つ場面もある。
配分は特殊耐久を化身ボルトロスの命の珠目覚めるパワー氷2発耐え、バシャーモに先に展開されると負ける構築のため物理耐久をメガバシャーモフレアドライブ耐えに設定。Sを準速70族近辺を抜ける数値に設定し、残りをCに回してガブリアスボーマンダを倒せる可能性を上げている。メガゲンガー負ける可能性を少しでも下げるためにC222メガゲンガーのヘドロ爆弾2発耐えまで特殊耐久を伸ばすべきだったかもしれない。

ニンフィア

  • 持ち物:カゴの実
  • 技構成:ハイパーボイス/欠伸/瞑想/眠る
  • 特性:フェアリースキン
  • 性格:控えめ
  • 実数値:201-*-116-144-151-82
    • B:A194メガガルーラの親子愛捨て身タックルが親:114〜135、子:57-67(急所率込みで約87%で耐える)
    • S:一段階下降準速70族抜き

数値の高さを活かして打ち合える特殊決定力として採用。前回は拘り眼鏡で採用したが、動きづらさが目立ったためより柔軟な動きのできる構成に変更した。
技構成は、安定打点であり強力な削りになるハイパーボイスバシャーモの起点を作るとともに起点回避にもなる欠伸、決定力を上げニンフィアで相手を詰ませる動きもできるようになる瞑想と眠る。眠るを採用しているため持ち物はカゴの実。
配分はガルーラの捨て身タックルを耐えることで対面から居座れるようにBに大きく割き、またガブリアスの岩石封じやスイクンの凍える風と合わせることでキノガッサに勝てるようSが1段階下がった準速70族を抜けるようにした。
起点作りを行うポケモンでありながら単体で高い決定力を持ち、相手を詰ませる動きもできるため構築全体で立ち回りの幅が広がった。この構成にすることで前回の構成でほぼ詰んでいた受けループに対してもニンフィア軸で崩しを狙うことができるようになった。


【総括】
ニンフィアの型を変更することで、前回までよりもバシャーモの剣の舞から全抜きを狙うことが多くなった。
メガバシャーモへの展開を軸としながらハッサムや霊獣ボルトロスなどで最低限サイクルに対応できる点が自分好みの構築になった。
前回まではサイクル要素がかなり強く剣の舞を使う機会は有利対面での交代読みくらいしかなかったが、今回は構築段階で剣の舞を使える場面を作ることができたため、ニンフィアバシャーモを軸にして新しく考えても良いと思った。

オフの結果は5勝6敗。結果以上に内容が勝ち試合も負け試合も酷いものばかりだったので、この機会に一度1から構築を考え直すべきかもしれない。

最後になりましたが、オフ運営の皆様ならびに参加者の皆様お疲れ様でした。