バンドリ

ポケモン 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
バンギラス 拘り鉢巻き ストーンエッジ 噛み砕く 追い討ち 馬鹿力 砂起こし
ドリュウズ 風船 地震 岩雪崩 アイアンヘッド 剣の舞 砂掻き
ラティオス 拘り眼鏡 流星群 竜の波動 波乗り トリック 浮遊
ウルガモス ラムの実 大文字 ギガドレイン 目覚めるパワー氷 蝶の舞 炎の体
パルシェン 命の珠 氷柱針 ロックブラスト 氷の礫 殻を破る スキルリンク
キノガッサ 毒々玉 気合パンチ マッハパンチ 身代わり キノコの胞子 ポイズンヒール

バンギラスの評価が自分の中であまり高くなくBW2発売から今まで使用を敬遠していましたが、自分で使わないことには正しい認識はできず他の構築にも活かせないと思いバンギラス入りを組むことにしました。
今回はバンギラスの天候変化を活かした明確な勝ち筋が存在し、かつバンギラスの単体性能を活かすというコンセプトでバンドリを組むことにしました。個人的にはバンドリがバンギラス入りの構築の中では最も評価が高いです。理由としては、バンギラスが単体で相手の天候パへの対策になることに加え、ドリュウズの特性砂掻きを発動させる役割も持ち、上から殴って勝つという分かりやすい勝ち筋を作れるため立ち回りを考えやすいこと、電磁砂のように主な勝ち筋を不確定要素に頼るといったことがなく有利な相手に対し安定した勝率が期待できることがあります。
パーティ全体としては、ドリュウズで全抜きを狙うことを基本としながらも、バンギラス単体での攻撃性能を伸ばすと共にドリュウズ以外の展開パターンを組み込むことでドリュウズを選出しない場合も突破力を落とさないよう意識しました。

以下個別解説です。


バンギラス
意地っ張り 189-198-131-*-138-88(108-204-4-*-140-52)

今回の構築の軸となる鉢巻きバンギラスです。高い火力と砂嵐下での高い耐久を活かし後出しから多くの相手に負担を掛けていきます。パーティ全体でサイクルを回しづらい構成になっている分、後出しから相手の後続に負担を掛けたり、追い討ちで確実に相手のサイクルをカットして有利な展開に持ち込めるようにしました。
技構成は、メインウェポンで最も火力の出せるストーンエッジラティオスを後出しから倒せる追い討ち、クレセリアランクルスブルンゲルといった居座ってくる高耐久エスパーゴーストに対し負担を掛けられる噛み砕く、相手のバンギラスドリュウズヒードランへの打点となる馬鹿力としました。
配分はまずAを11nで最大の198まで伸ばし、物理耐久は陽気ドリュウズ地震を耐えるところまで押さえつつ、特殊耐久はラティオスに後出しできるよう眼鏡流星群1.5耐えまでを確保しました。ここまでDを伸ばせば砂嵐状態で控えめキングドラの眼鏡ハイドロポンプも耐えることもできます。残りはSに配分し、ブルンゲルバンギラスミラーに対し先制できる場面が少しでも多くなるようにしました。

ドリュウズ
陽気 187-182-84-*-86-154(12-212-28-*-4-252)

このパーティのエースであり、構築全体で重い相手の砂エースに対するメタ要員でもあります。風船を持つことでドリュウズミラーになった際、2連続で同速負けかつ1回目で怯みを引かれない限り勝つことができます(ただし相手の襷が残った状態だと2回目の同速ゲーに勝たなければいけません)。
技構成はドリュウズの最も一般的な4つとしました。パーティ内に起点作りに特化したサポート役がいないため、サポートが無くても動けるように範囲の広さを重視しました。
配分は振り直すのが面倒だったため以前カバドリで使ったものを流用しました。苦手なキノガッサローブシンへの気休め程度の対策としてBに少し配分していますが、キノガッサローブシンは強化アイテム持ちも多くマッハパンチを耐えきれないことも多いため、ASぶっぱでもそこまで問題はないと思います。
持ち物は相手のドリュウズ等への対策として風船としましたが、有効に使える場面がほとんどなかった上に出した時点で持ち物がばれてしまうことや、単体選出したときにウルガモスを確実に倒したいことを考えると気合の襷の方が良かったと感じました。

ラティオス
臆病 155-*-101-182-130-178(0-*-4-252-0-252)

バンギラスドリュウズが呼ぶ格闘に対し高火力で圧力を掛けていける眼鏡ラティオスです。眼鏡ラティオスは高速・高火力であり単体としては最高クラスの攻撃性能を持つことに加え、拘りトリックによる相手の展開妨害および後続の起点作りも可能なため、様々な選出に組み込むことができます。
技構成は、最大火力で後続にまで負担を掛ける流星群、竜技が一貫する場面で連打が可能な竜の波動、拘り眼鏡を相手に押し付け技を固定することで後続の起点作りと相手の展開妨害が可能なトリック、ヒードランを削ったりカバドリに撃てる波乗りとしました。
配分は臆病CSぶっぱ。ラティオスの攻撃性能を最も引き出すことができる配分であり、またこの構築ではラティオスの攻撃性能を落としてまで長く居座る必要はないと思いこの配分としました。
テンプレですがこれがラティオスの性能を最大限に活かせる最も強力な型だと思います。実際このパーティではほとんどの選出にラティオスが絡んで来ます。火力を活かして殴ったり、トリックで相手の技を固定し死に出しからパルシェンウルガモスに展開するといった動きもできます。

ウルガモス
臆病 161-*-92-180-125-167(4-*-56-196-0-252)

バンギラスドリュウズが苦手とするキノガッサへの明確な解答としてウルガモスを採用しました。ラティオスが眼鏡でありポイズンヒールキノガッサに対しループを抜け出す手段が無いため、キノガッサに身代わりを残された状態でもループに持ち込まれないよう持ち物はラムの実としました。
技構成は、炎技には火力を出しつつ連発もできる大文字、PT構成上重くなる高耐久水と打ち合えるようギガドレイングライオンを安定して倒せるよう目覚めるパワー氷、全抜きを狙える蝶の舞としました。技スペースの関係もありますが、今回はバンギラスの採用によりエスパーへの打点としての虫のさざめきの優先順位が下がったため、PT全体が呼ぶ相手に対し打点が持てるようこの構成としました。炎技はオーバーヒートや火炎放射と選択になりますが、火炎放射はローブシン等へのダメージが足りず、オーバーヒートはCダウンの効果により連発ができず、サイクルを回せないこのパーティでは撃ち逃げができないため不向きと考え、命中不安定ではありますが大文字を採用しました。ただ大文字の外しが負けに繋がった試合も何度かあったので、大文字を採用しないパーティ構築や撃たずに済む立ち回りを心がけたいところです。
配分はバンギラスドリュウズの並びが呼びやすいマンムーグライオン、霊獣ランドロスといったところを意識し、陽気マンムー地震+氷の礫を耐えるようBに振りSは最速、残りをCに回しました。

パルシェン
意地っ張り 147-160-201-*-66-101(172-244-4-*-4-84)

  • S:殻を破る使用後最速スカーフ70族+1

このパーティにおける裏選出でのエースとして珠パルシェンを採用しました。バンギラスが呼びやすいガブリアスウルガモスが呼びやすいカイリューといった物理竜を起点にして全抜きを狙います。ラティオスのトリックにより物理相手に積む機会を作るこが可能です。
技構成は、タイプ一致であり命中も安定な連続技の氷柱針、氷柱針が通らない相手に撃てるロックブラスト、全抜きを狙うための殻を破る、積んでも抜けない場合や積めない場合の対竜として氷の礫としました。
持ち物はパルシェンの突破力を最大限に高める命の珠としましたが、最後まで勝てる可能性が残せて反動ダメージも入らない王者の印(鋭い牙)も候補となります。
配分はAをほぼ最大まで伸ばし、Sは殻を破る使用後にスカーフ70族を抜けるよう調整、残りをHに回し積む機会が少しでも増えるようにしました。
非常に高い突破力を持ち、パルシェンが殻を破るを使えれば勝ちという試合も少なくないため、如何にパルシェンが殻を破るを使えるかがこの構築の鍵になると思います。

キノガッサ
意地っ張り 155-176-101-*-91-114(156-76-4-*-84-188)

ここまでの5体で、相手のカバドリに対しドリュウズミラーを仕掛けるしかないくらい重いため、カバドリへの明確な対策としてポイズンヒールキノガッサを採用しました。ドリュウズが風船を持っているとはいえ、ドリュウズ以外にカバドリへの回答を用意し、ドリュウズキノガッサのどちらかを相手の取り巻きに応じて選ぶようにできれば柔軟な対処が可能になると考えました。
構成は以前カバドリで使用していたときのものと全く同じものです。カバルドンの欠伸ループを抜けるために毒々玉+ポイズンヒールドリュウズに対し怯みで突破される心配のないマッハパンチ、身代わりが残せればラティオスにも負担を掛けられる気合パンチと、カバドリラティの並びに最も強くなる構成です。
カバドリによく採用される瞑想身代わりラティオスに対しても気合パンチで身代わりを壊すことができ、最悪キノコの胞子か気合パンチかの択を迫ることもできます。

今回はドリュウズに頼った構成にならないよう、個々の単体性能を活かしつつ、ラティオスのトリックからの展開ができるように組みました。そのため、ドリュウズを選出しない場合も積みサイクルのような動きで攻めることができるという、受けに回ることが嫌いな自分好みの構築になったと思います。
パーティ全体の弱点としてはやはりローブシンが非常に重いことが挙げられます。対面から負担を掛けることはできても後出しがほぼ不可能なため、不利対面を作られないよう慎重に立ち回る必要があり、壁やトリックルームを絡められると何もできず3縦されることも珍しくありません。またパルシェンに弱いポケモンが多く相手のパルシェンに殻を破るを使われないように動く必要があり、破られた場合はあらかじめ倒せる圏内に入れてからドリュウズで上から殴って止める必要がある等、現在の環境で多いポケモンに薄い構築となってしまっています。他には脱出雨も非常に辛いなど、まだまだ欠陥が多い構築と言えます。

この構築は一応3月16日に行われた九尾杯で予選6試合全勝(本戦1回戦敗退)、65人規模の大会で準優勝という結果は出したものの、上記の通り致命的な欠陥があるため、今後使うなら一から組み直す必要があると思いました。勝った試合は選出が噛み合っていたり、運が非常に良かったりしたため勝てた試合がほとんどでした。

参考までに3月16日の九尾杯での選出を載せておきます。
(○:選出して勝ち ●:選出して負け −:選出せず)

バンギラス:−−−−○○● (3/7)
ドリュウズ:○−○−−−● (3/7)
ラティオス:○○○○○−− (5/7)
ウルガモス:○○−○○○● (6/7)
パルシェン:−○○○−○− (4/7)
キノガッサ:−−−−−−− (0/7)

ほとんどの試合にラティオスウルガモスが絡んでおり、またラティオスは全て先発で選出しているため、ラティオスを中心に展開していくパーティであると言えます。ただ、本来のコンセプトであったバンドリ選出がほとんどできなかったのが残念です。もともと裏選出としてラティオスのトリックから展開しパルシェンウルガモスで積むという動きを考えていましたが、実際に積む機会は多くはなかったもののパルシェンウルガモスで相手を倒していく動きが多かったです。
キノガッサの選出は0ですが、これは今回ドリュウズ入りと一回も当たらなかったためです。採用理由がもともとピンポイントなのもありますが、もう少し汎用性の高いポケモンに変えても良いのかなと思いました。

ちなみに今回の構築は原案をトスタポンテさんから頂きました。カバドリ以降ずっと構築に行き詰っていた私にバンドリを使うきっかけをくださりました。最後になりましたが、この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

今回は以上になります。ここまで読んでくださりありがとうございました。