第1回激安オフ使用構築〜エルフガブ〜
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
エルフーン | 脱出ボタン | 蜻蛉返り | 追い風 | 光の壁 | アンコール | 悪戯心 |
ガブリアス | 拘り鉢巻 | 逆鱗 | 地震 | ダブルチョップ | 寝言 | 鮫肌 |
ローブシン | 黒帯 | ドレインパンチ | マッハパンチ | 冷凍パンチ | ビルドアップ | 鉄の拳 |
ウルガモス | 虫のジュエル | オーバーヒート | 虫のさざめき | 目覚めるパワー地面 | 蝶の舞 | 炎の体 |
ボルトロス | オボンの実 | 10万ボルト | 目覚めるパワー氷 | 気合玉 | 悪巧み | 蓄電 |
パルシェン | 命の珠 | 氷柱針 | ロックブラスト | 氷の礫 | 殻を破る | スキルリンク |
8月31日に開催された第1回激安オフで使用した構築です。
コンセプトは「エルフーンの壁・追い風によるサポートからの高速展開」です。
まずサポート要員として追い風と壁の両方を使うことができるエルフーン、追い風下でのエースには高火力の鉢巻ガブリアスを採用しました。ガブリアスはタイプ一致技だけで広い範囲に打点が持て、耐久も高く、電磁波を無効化できるため追い風下で妨害を受けにくい等追い風との相性が最も良いポケモンであり、拘っていることによるデメリットもエルフーンのアンコールが解消してくれるためこの2体は非常に相性が良いと言えます。
次にガブリアスを起点にしてくるパルシェンに強く、エルフーンの壁からの展開も可能なローブシンを採用しました。ガブリアスが起点にされてもマッハパンチでパルシェンを逆に縛ることができるため、ガブリアスの裏にローブシンがいることでガブリアスが逆鱗を撃ちやすくなります。
ここまででクレセリアに対しガブリアスやローブシンが打ち合えないため、クレセドランに対し強いめざ地ウルガモス、めざ地ウルガモスが完全に止まるカイリューを起点にできるパルシェンを採用、更にここまでで受けループの突破手段に乏しく相手の化身ボルトロスやスイクン等の高耐久水もまだ重いことからオボン悪巧み型の霊獣ボルトロスを採用しました。
もともとは壁要員にライコウ、追い風要員に化身トルネロスとスイクンを考えていたのですが、展開速度が遅く上手く回せなかったので軸である鉢巻ガブリアスだけ残して残りを一から組み直しました。結果としてエルフーンによる高速展開から個々のスペックの高さを活かして戦える構築になったと思います。いずれのポケモンもそのポケモンの性能を引き出せるように、数値が高くなるような構成で採用することで積む回数を減らし被弾回数を極力抑えるようにしました。
以下個別解説等
【個別解説】
■エルフーン
【持ち物】脱出ボタン
【技構成】蜻蛉返り/追い風/アンコール/光の壁
【性格】陽気
【実数値】159-88-106-*-107-180
【努力値】188-4-4-*-92-220
- H:16n-1
- S:最速ボルトロス+1
この構築の軸となる壁+追い風によるサポート要員です。悪戯心により先制で追い風や光の壁を使うことで後続をサポートし、脱出ボタンにより素早く後続に繋ぎます。
追い風だけであれば化身トルネロス、壁だけであればライコウ等種族値が高く優秀なポケモンが他にいますが、エルフーンを使用することのメリットは光の壁と追い風の両方の展開を1体で行えるため相手に応じた柔軟な動きができること、これらを確実に先制で使用できること、アンコールにより相手の展開を妨害することで起点にならないことが挙げられます。
技構成は、鉢巻ガブリアスをサポートするための追い風、後続が積み技を使用しやすくなったり打ち合いで有利になるよう光の壁、ガブリアスが拘っていることで生じる隙を解消し積みの起点になることを防ぐアンコール、脱出以外での後続への展開を可能にする蜻蛉返りとしました。蜻蛉返りは初手のカイリューやマンムーの襷・マルチスケイルを潰しながら後続に繋ぐ動きを可能にしています。この構築に対し初手で選出されやすいカイリューに対し、神速を撃たれれば脱出してパルシェンの無償降臨が可能、それ以外であればマルチスケイルを潰してパルシェンの礫で縛る状況を作ることができます。
持ち物は、発動すれば追い風と壁のターン数を実質+1でき、かつ後続を無償で出すことの出来る脱出ボタン。アンコール持ちのエルフーンの前では補助技は使用し辛く脱出ボタンが発動する機会は多いと思います。追い風や壁を最大限に活用することができるだけでなく、エルフーンを残しながら後続を無償降臨させることができるため、ガブリアス等に展開した後エルフーンを出すことで起点になるのを防ぎながら再度展開する動きも可能となっています。ただし脱出ボタンを消費していない状態で裏からエルフーンを出すと追い風や光の壁を使いたいのに脱出してしまい逆に不利な対面になってしまうということもあるので、特に初手以外でエルフーンを選出する場合、壁や追い風がなければ何もできない状況になる選出は避けるように意識する必要があります。
脱出ボタンであるメリットをまとめると
・追い風と壁が実質+1ターン
・後続の無償降臨が可能
・後続に展開した後もエルフーンが残っているためエルフーンの再利用が可能
こんな感じでしょうか。自主退場せずに後続の無償降臨が可能であり非常に強力だと感じました。壁のターンが足りないと感じることもなく、むしろ素早く展開できるため相手に隙を見せにくい点が優秀だと思いました。
配分は最速ボルトロスを抜けるSを確保し、HPを16n-1まで伸ばし残りをDに振るとちょうどB<Dとなったのでこの配分にしていますが、もっと良い配分があるかもしれません。
オフでは全試合初手で選出し、MVPとも呼べる活躍をしてくれました。自分の文章力が無くてこのポケモンの優秀さを説明しきれていませんが本当に優秀なポケモンでした。
【追記】
蜻蛉返りは甘えるでも良さそうです。初手カイリューマンムー等に対しては甘えるから脱出して展開することができ、二度目の展開の際に相手の物理ポケモンを起点にしやすくなります。
■ガブリアス
【持ち物】拘り鉢巻
【技構成】逆鱗/地震/ダブルチョップ/寝言
【性格】陽気
【実数値】183-182-116-*-105-169
【努力値】0-252-4-*-0-252
エルフーンの追い風から展開するエースとして鉢巻ガブリアスを採用しました。瞬間火力と素のSが高く、タイプ一致技で広い範囲に打点が持てる上に電磁波による妨害を受けることも無いため追い風との相性は良好です。耐久が高いために壁を利用して強引に繰り出したり打ち合ったりもでき、また拘っていることによって生じる隙をエルフーンのアンコールがカバーできるため、エルフーンと最も相性の良いポケモンと言えます。
技構成は、タイプ一致でメインとなる逆鱗と地震、竜技を撃ちたいが逆鱗で固定されたくない場面で打つことができ身代わり持ち等に打つことが出来るダブルチョップ、レパルダスやキノガッサへの対策となる寝言。寝言はメタ要素の強いピンポイントな技ですが、基本的に逆鱗と地震で足りることが多く(これ以外の技が必要な相手(エアームドやドータクン等)には基本的にガブリアスを選出しない)、他に採用したい技も無いためこの構成で問題無いと思います。寝言により初手エルフーンキノガッサ対面で蜻蛉返りからガブリアスを出すことで被害を最小限に抑えることが可能です。構築全体でキノガッサを出され辛い構成になっているので保険としての意味合いが強いですが。
配分は無難に陽気AS。追い風が無い状態でウルガモスを倒したり、ドリュウズ入りに対し追い風から展開していくことを考え陽気にしましたが、半減相手に逆鱗で強引に押していったり、ダブルチョップで無振りキノガッサを落とすしたりするために意地っ張りの火力が必要になることもあるので構築に合わせてどちらにするべきか判断するべきだと思います。
今回のオフでは活躍の場面は多くはありませんでしたが、追い風からの鉢巻ガブリアスは強力な勝ち筋の一つであり相手からすると必ず意識する要素だと思うのでこの構築で必要なのは間違いないと思います。
■ローブシン
【持ち物】黒帯
【技構成】ドレインパンチ/マッハパンチ/冷凍パンチ/ビルドアップ
【性格】意地っ張り
【実数値】207-210-118-*-86-69
【努力値】212-244-20-*-4-28
- H:16n-1
- S:4振りカバルドン+1
エルフーンやガブリアスが苦手とするパルシェンやマンムーに強く、エルフーンの壁から展開できるビルドアップ持ちのローブシンです。パルシェンは殻を破るを使用するとエルフーンの悪戯心アンコールより先に氷の礫を撃つことが出来エルフーンで縛ることができないため、パルシェンに対しマッハパンチで逆に縛り返せるようにローブシンを採用しています。また光の壁によるサポートを受けることでビルドアップを積む機会を増やすことが可能となっています。
技構成は、メイン技であり攻撃と回復を同時に行うことで場持ちを良くするドレインパンチ、高火力先制技のマッハパンチ、カイリュー等ドラゴンへの打点となる冷凍パンチ、光の壁によるサポートから強力な勝ち筋となるビルドアップの4つ。構築全体でウルガモスにやや弱いため岩雪崩が欲しくなるかもしれませんが、ウルガモスに対してはエルフーンのサポートを有効に使えば全抜きをさせないことは可能であると判断し、幅広い打点を持ちながら光の壁のサポートを受け自ら展開する動きを重視するためこの構成としました。
持ち物はメイン技2つの火力をデメリット無しで強化できる黒帯。ドレインパンチ+マッハパンチでキングドラを倒せるようになるため、壁があれば雨相手にも出すことができます。オボンの実であればパルシェンの破り珠氷柱針を耐えることもできますが、今回は霊獣ボルトロスにオボンを持たせたかったことと、パルシェンに対しては後出しから処理するよりも他でマッハパンチ圏内まで削る立ち回りをする方が確実だと判断しました。
配分は瞬間火力を少しでも高めるためにAを最大限に伸ばし、カバドリに対し有利になれるようSは4振りカバルドン抜きとし、残りは総合耐久を重視しHに配分しました。壁があるとは言え積む回数を余計に増やすのは急所や追加効果のリスクが高いため、極力積まずに戦えるような配分にしています。ちなみに追い風があれば準速85族まで抜くことが出来ます。
今回のオフではある対戦でなかなかの芸人っぷりを発揮しましたが、エルフーンの壁と合わせてしっかりと活躍してくれた試合もありローブシンというポケモンの強さを改めて実感しました。
■ウルガモス
【持ち物】虫のジュエル
【技構成】オーバーヒート/虫のさざめき/目覚めるパワー地面/蝶の舞
【性格】控えめ
【実数値】161-*-86-204-125-152
【努力値】4-*-4-248-0-252
クレセドラン等の鉢巻ガブリアスやローブシンによるゴリ押しが出来ない相手への駒としてめざ地ウルガモスを採用しました。見せ合いの段階でのキノガッサやラティオスへの牽制も兼ねています。
技構成は、炎技には瞬間火力を重視しオーバーヒート、クレセリアへの打点となる虫のさざめき、クレセリアやユキノオーを処理する際にヒードランで止まらないように目覚めるパワー地面、全抜きを狙う蝶の舞としました。今回はエルフーンの採用によりオーバーヒートを撃った後の隙をカバーできることから最も瞬間火力の高いオーバーヒートを採用しています。
持ち物は舞った状態でクレセリアやバンギラスを一撃で落とせるように虫のジュエルとしました。
配分は火力を重視して控えめCS。エルフーンのサポートがあるためある程度安全に動けると考え耐久には配分しませんでしたが、火力と素早さを少し削って耐久に配分しても良かったかもしれません。
オフでは選出する機会があまりありませんでしたが、選出した試合では相手のローブシンをしっかり処理してくれました。
■ボルトロス(霊獣)
【持ち物】オボンの実
【技構成】10万ボルト/目覚めるパワー氷/気合玉/悪巧み
【性格】臆病
【実数値】172-*-99-170-101-168
【努力値】140-*-72-36-4-252
構築全体で不足しているスイクン等高耐久水への打点、化身ボルトロスへの耐性、受けループの突破手段として悪巧み持ちの霊獣ボルトロスを採用しました。霊獣ボルトロスも素のSが微妙に足りていないと感じることが多いポケモンですが、エルフーンの壁や追い風により動きやすくなっています。
技構成は、タイプ一致技で安定した打点の持てる10万ボルト、電気技の通らない地面タイプ等への打点となる目覚めるパワー氷、受けループを突破するための気合玉と悪巧み。
持ち物は積む機会を増やしたり化身ボルトロス等と素で打ち合えるようにオボンの実としました。
配分は最速を確保しつつ、ボルトロスと打ち合ったり積む機会を増やすことで受けループを対処しやすくするよう耐久に多めに割きました。
この構築の中ではややメタ要素の強い構成となっていますが、構築全体で瞬間火力を押しつける構成が多くなっていることからどうしても受けループに弱くなりがちだったために採用しました。壁や追い風のサポートを受けることで受けループ以外にも十分出していける構成になっているとは思います。
オフでははっきりと受けループと呼べる構築とは当たらなかったこともあり活躍の機会は少なめで、火力を削った影響も見られたのでやはりこの枠は検討の余地があると思いました。
■パルシェン
【持ち物】命の珠
【技構成】氷柱針/ロックブラスト/氷の礫/殻を破る
【性格】意地っ張り
【実数値】147-160-201-*-66-101
【努力値】172-244-4-*-4-84
ウルガモスがめざ地個体のためカイリューで完全に止まってしまうことからカイリューを起点にできる珠パルシェンを採用しました。この構築に対し初手に出されやすいマンムーやカイリューに対しエルフーンの蜻蛉返りから繰り出していきます。
技構成や配分等についてはごく一般的な珠パルシェンの構成となっています。持ち物も決定力を最大まで高める命の珠としました。一度殻を破るを使用すれば耐久に振ったボルトロス等も氷の礫で落とすことができます。
今更説明することがありませんが、強いて言えばユキノオーを呼びやすいパーティ構成になっているため、Sを準速ユキノオー抜きまで伸ばしてもよかったかもしれません。
今回のオフでは積む機会こそ多くなかったもののカイリューやガブリアスに対し役割は果たしてくれました。
【選出】
1. エルフーン ガブリアス ローブシン
この構築の基本選出です。初手エルフーンの追い風から鉢巻ガブリアス、光の壁からローブシンのどちらかの形で展開します。ウルガモス等には光の壁からガブリアスに繋ぐ形になります。エルフーンが脱出して後続に展開し、勝てない相手を出されたら再度エルフーンを出して2度目の展開を行います。初手で追い風か壁のどちらかを相手に合わせて選べるエルフーンの強みが活かせる選出です。
この選出では相手のカイリューが辛いため、カイリュー入りに対しては相手の構成を見て、追い風だけ使用してエルフーンを捨てる、初手にガブリアスを選出する、パルシェン入りのいずれかに選出を変更する、といったような形で対応します。
雨に対しても基本的にこの選出で、相手の初手に合わせて壁か追い風のどちらから展開するかを選択します。ローブシンが黒帯持ちのため壁があればキングドラに打ち勝つことが可能です。
2. エルフーン パルシェン ウルガモス
積みを意識した形の選出で、クレセドランカイリューのような並びに対する選出でもあります。カイリューに対してはエルフーンの脱出や蜻蛉返りからパルシェンに展開し、ウルガモスの一貫を作る立ち回りになります。
3. エルフーン ローブシンorパルシェン ボルトロス
受けループ等に対する選出です。エルフーンからパルシェンやローブシンに繋ぎながら、この2体が止まる相手を起点に霊獣ボルトロスで全抜きを狙います。
4. エルフーン パルシェン ローブシンorガブリアス
カバドリ等に対する選出です。追い風からパルシェンやガブリアスで崩したり、壁を活かしてローブシンで打ち合う形になります。
いずれも基本的には初手エルフーンの壁か追い風から展開する形で、初手にカイリューやマンムーを選出された場合は蜻蛉返りから展開できるようになっています。稀にガブリアスやウルガモスを初手に出すことがありますが、基本的にはエルフーン始動で展開していきます。
【オフでの雑感】
この構築を使用した第1回激安オフの結果は、予選まきブロックを4勝2敗で通過し、決勝トーナメント1回戦で優勝したharuさんに敗れてベスト16でした。負けたのは悔しいですが、最近はレートやネットの大会でもずっと勝てない時期が続いていたのでオフで初めて予選を通過できたのは嬉しかったです。
構築を組み始めたのがオフの3日前で試運転の時間があまり無かったのですが、オフでは選出が上手く噛み合っていた対戦も多く、自分のやりたいことをやって勝てたのでそれなりに上手く組めたのではないかなと思います。
選出回数まとめ(○:選出して勝ち ×:選出して負け)
ポケモン | 1戦目 | 2戦目 | 3戦目 | 4戦目 | 5戦目 | 6戦目 | 決勝1回戦 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エルフーン | ○ | × | ○ | ○ | ○ | × | × | 7/7 |
ガブリアス | ○ | ○ | × | 3/7 | ||||
ローブシン | ○ | ○ | × | × | 4/7 | |||
ウルガモス | ○ | 1/7 | ||||||
ボルトロス | × | ○ | × | 3/7 | ||||
パルシェン | ○ | × | ○ | 3/7 |
全ての対戦でエルフーンを初手に選出しました。
ガブリアスの選出回数は少なめで、選出しても活躍できなかった試合がありましたが、勝ち筋を積み技だけに頼ることが無いため選出や立ち回りの選択肢が増え、相手の選出を縛ることもできていたと思うので必要な枠なのは間違いないと思います。
ウルガモスの選出は1回だけですが、これはブロック内にギャラドスやカイリュー、ガブリアスといったウルガモスが苦手とする相手が多くいたことが原因だと思います。逆に言うとウルガモスがいることで相手の選出を縛りパルシェンやローブシンが動きやすくなる場面もあったように思います。
【総括】
今回はエルフーン始動の高速展開という形で組みました。冒頭でも触れましたが、最初は壁ライコウ+鉢巻ガブリアスに加え、追い風要員に化身トルネロスとスイクンを考えて回していました。しかしあまりにも勝率が悪く、鉢巻ガブリアスを使った構築を一から考え直しました。
エルフーンは壁と追い風の両方を使えるため柔軟な選出や立ち回りが可能であり、脱出ボタンにより壁や追い風のターンを無駄にすることなく素早く展開できる点が優秀でした。また、個人的に壁構築を使用していて気になっていた点として、相手の展開を妨害する手段に乏しいことがありました。しかしエルフーンは相手に先に展開されても悪戯心アンコールによりこれを妨害し、自らは脱出ボタンによる素早い展開で一方的に勝ち筋を押しつけることができる点が非常に強力でした。
壁を使うと急所に当てられて負けるという話はよく聞きますが、今回は急所による事故を少しでも防ぐように、追い風により先制できる機会を増やし、また積み技持ちを多く採用しながらも積み技に頼らないよう瞬間火力を出来る限り高める構成で組みました。それでもローブシンやパルシェンが低速なためどうしても急所や追加効果による負けは出てきますが、やはり積み技を使用するポケモンは如何に少ない積み回数で決定力を出せるかが重要なのではないかと思いました。
構築の弱点としては、鉢巻ガブリアスが止められるような組み合わせ、例えばクレセドランのような、飛行or浮遊持ち+鋼の並びが厳しくなっています。この並びにはウルガモスで対応できるようにはしていますが、取り巻き次第ではやはり厳しいので上手く選出を合わせていく必要があります。また全体的に鋼への打点が少なくそれがガブリアスを出しづらい要員であるように感じました。特にハッサムを一撃で落とせるのがウルガモスのオーバーヒートくらいしかないため、エルフーンを処理されてしまうと剣舞ハッサムを処理するのが難しいことが課題と言えます。
最後になりましたがオフを主催された400えんさん、運営スタッフの皆さん、参加者の皆さんお疲れ様でした。
今回は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。