鉢巻ガブリアス入り
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
サザンドラ | 拘り眼鏡 | 流星群 | 悪の波動 | 大文字 | ラスターカノン | 浮遊 |
ギルガルド | オボンの実 | シャドーボール | 聖なる剣 | 影撃ち | キングシールド | バトルスイッチ |
ファイアロー | 命の珠 | ブレイブバード | フレアドライブ | 追い風 | 挑発 | 疾風の翼 |
ガブリアス | 拘り鉢巻 | 逆鱗 | 地震 | ストーンエッジ | 寝言 | 鮫肌 |
パルシェン | 気合の襷 | 氷柱針 | ロックブラスト | 氷の礫 | 殻を破る | スキルリンク |
ガルーラ | ガルーラナイト | 恩返し | 地震 | 猫騙し | 不意打ち | 肝っ玉 |
※ポケムーバー未解禁環境の構築です。
鉢巻ガブリアスを使いたいと思い構築。鉢巻ガブリアスを補佐するために追い風を先制で使えるファイアロー、鉢巻ガブリアスがミラーに弱いことから相手のガブリアスを起点にできるパルシェンを採用。当然相手のパルシェンも重いため、パルシェンに強い鋼タイプとしてギルガルド、そのギルガルドと相性補完に優れ、全体的に物理に偏っていることから特殊決定力となるサザンドラを採用。またここまででメガ進化枠が余っていたため、抜いていく際にステルスロックを必要とせず崩しも期待できるメガガルーラを採用。
パーティ全体としては、対面から高火力で圧力を掛けつつ後続の圏内に入れるような構成を意識しました。不利対面でも交代を極力せず、対面から削り裏の圏内に入れる動きができるようにしています。時間がなくて煮詰め切れていない部分が多くありますが、そろそろポケムーバーが解禁されこの環境で対戦することもないため簡単に解説します。
【個別解説】
■サザンドラ
【持ち物】拘り眼鏡
【技構成】流星群/悪の波動/大文字/ラスターカノン
【特性】浮遊
【性格】控えめ
【実数値】167-*-111-194-110-150
ギルガルドとの補完に優れ特殊決定力となれるサザンドラ。ガブリアスと合わせて高火力竜が2体いることから相手の鋼やフェアリーを誘い、サザンドラで圧力を掛けガブリアスの一貫を作る動きも可能です。
技構成は、最大決定力となる流星群、一貫しやすく連打可能な悪の波動、悪技が通らない鋼であるクチート等への打点として大文字、フェアリーやバンギラスへの打点としてラスターカノン。
配分は火力重視の控えめCS。あまり計算していないのでグライオン等に確実に先制できる臆病の方が良いかもしれません。
第5世代に比べ悪技が一貫しやすい環境であること、物理主体のポケモンが多く貴重な特殊決定力となれることは強力ですが、受け回しのできないパーティで拘りアイテム持ちのドラゴン2体はやや選出や立ち回りが難しいと感じた場面もありました。
■ギルガルド
【持ち物】オボンの実
【技構成】シャドーボール/聖なる剣/影撃ち/キングシールド
【特性】バトルスイッチ
【性格】冷静
【実数値】シールドフォルム:167-71-170-112-170-59 ブレードフォルム:167-171-70-222-70-59
※S妥協個体
相手のパルシェンに対し耐性を持つポケモンが必要になったためギルガルドを採用。パルシェンや受けループ等に対して出していきます。
技構成はメインとなるシャドーボールと対面で処理できる範囲を広げる影撃ち、ゴーストの通らないノーマルタイプへの打点であり受けループに対する崩し手段にもなる聖なる剣、交代せずにシールドフォルムに戻るためのキングシールド。キングシールドは非常に隙を作りやすいため出来れば使いたくはないのですが無いと困る場面も多くあるため採用しています。
持ち物は、対面での打ち合いが多くなることや、対パルシェンを強く意識しオボンの実。命の珠やもののけプレートも考えましたが、ガブリアスの鉢巻逆鱗と影撃ちでパルシェンを落とすことができないため、破られた後からでも勝てるようにオボンの実を持たせてみました。特に計算もしていませんが、次の技の圏外に逃れることで打ち合いを補佐してくれるオボンはなかなか便利でした。
■ファイアロー
【持ち物】命の珠
【技構成】ブレイブバード/フレアドライブ/追い風/挑発
【特性】疾風の翼
【性格】意地っ張り
【実数値】153-146-92-*-89-178
特性疾風の翼により飛行技を先制で使用できることから先制追い風により鉢巻ガブリアスのサポート要員としてファイアローを採用しました。第5世代の化身トルネロスのような感覚でしょうか。また自身が高火力先制技を使えることから、相手の高速ポケモンに対するストッパーとなったり、ブレイブバードの一貫を作って抜いていくといった追い風に頼らない戦い方も可能です。
技構成はガブリアスのサポートのための追い風と自身がストッパーとなれるブレイブバードは確定、また相手のパルシェンや補助技主体のポケモンに展開を許さないように挑発を採用。残り1枠はとりあえずタイプ一致技であるフレアドライブを採用しましたが、この枠は蜻蛉返り等でも良いと思います。
配分は意地っ張りAS。構築全体で相手のファイアローの処理にやや不安が残ることからミラーが比較的起こりやすいため陽気の方が良いかもしれません。
拘っていないファイアローは削れた相手を確実に処理したり死に際に追い風が使えたりと柔軟な動きができますが、やはり数値の低さから他のポケモンに負担がかかり構築全体の足を引っ張るような印象を受ける場面もありました。
■ガブリアス
【持ち物】拘り鉢巻
【技構成】逆鱗/地震/ストーンエッジ/寝言
【特性】鮫肌
【性格】陽気
【実数値】183-182-116-*-105-169
ポケムーバー未解禁環境において最高クラスの単体性能を持つガブリアス。そのガブリアスの数値を最大限に高め、相手に受けを成立させない拘り鉢巻で採用することからこのパーティの構築を開始しました。
技構成はメインとなる逆鱗と地震、この2つでは完全に止まってしまうトゲキッスや、浮いている相手に対し逆鱗を撃ちたくない場面で撃つことが出来地震との補完に優れたストーンエッジ、最後の枠には気持ち程度の催眠対策として寝言を採用。小さくなる持ちに先に展開されても良いようにドラゴンダイブの採用も考えましたがレベルを上げるのが面倒だったのでこの構成。
配分はガブリアス単体での性能を最も伸ばせる陽気AS。追い風と組み合わせるならば意地っ張りでも良いのですが、追い風が無い状態で相手のメガガルーラやリザードンに先手を取れた方が動きやすいと考え陽気を選択しました。
ファイアローに追い風を採用していますが、追い風から展開するよりは初手から出して圧力を掛けていく場面が多いと思います。相手を無理矢理削って裏の圏内に入れたり、逆に他のポケモンで少しでも削れれば鉢巻ガブリアスの圏内に入ったりするのが強力だと感じました。
■パルシェン
【持ち物】気合の襷
【技構成】氷柱針/ロックブラスト/氷の礫/殻を破る
【特性】スキルリンク
【性格】意地っ張り
【実数値】149-161-201-*-66-98
鉢巻ガブリアスがミラーに弱いことから、相手のガブリアスを起点にできるパルシェンを採用。今回は構築全体で対面からの削りを強く意識しておりパルシェンの起点を作るポケモンがいないことから襷で採用。これによりパルシェン自身も高い対面性能を得ることができます。
技構成は一般的な4つ。氷柱針殻を破るは当然必要、スカーフガブリアスを処理したり削れた相手を襷を残したまま処理するために氷の礫、ロトムやハッサム等を削るためにロックブラスト。
配分は前回使用した配分をそのまま流用。ライボルトやメガゲンガーを意識してもっと上げても良いかもしれません。
■ガルーラ
【持ち物】ガルーラナイト
【技構成】恩返し/地震/猫騙し/不意打ち
【特性】肝っ玉/親子愛
【性格】陽気
【実数値】181-146-101-*-101-156(メガ進化後:181-176-121-*-121-167)
メガ進化枠が余っていたので単純に数値が高く範囲の広いメガガルーラを採用。ステルスロックを採用していない構築ですが、親子愛による2回攻撃や先制技によってステルスロックの必要性が薄いため自然に組み込むことができました。
メイン技には恩返しを採用。メガガルーラはゴツゴツメットや鮫肌によるダメージの蓄積で相手の圏内に入って倒されることが多いためその蓄積を少しでも抑えられるよう捨て身タックルではなく恩返しを選択しました。残りは恩返しとの補完に優れ広い範囲をカバーできる地震、削れた相手を処理するために先制技である不意打ち、無償でメガ進化したり、全抜き態勢に入った相手を不意打ちと合わせて削りきれるよう猫騙し。全抜きを狙えるグロウパンチも魅力的ですが今回は先制技によって相手を削りきることを意識しました。
配分は陽気AS。対面から削れる範囲を多くすること、S100族は同速ゲーが発生しやすいため50%でも勝てる可能性を残したかったため最速にしました。
個別解説は以上です。
選出パターンは特に考えていませんが、基本的には対面から削り裏の圏内に入れること、死に出しから展開していくことを意識します。
受け回す構築が嫌いなので、中途半端な受けを崩壊させられる鉢巻ガブリアスや眼鏡サザンドラ、パルシェンといった攻撃的な並びとなるように組みました。ただ展開速度が速くなりがちなため、相手の壁やトリックルームに対し時間を稼ぐ手段に乏しく、また不利対面になった場合のリカバリーが利かないため選出が難しかったり、他にはピクシーでほぼ完全に詰む等いろいろ欠陥はあると思います。
改善するとすれば身代わり+食べ残しにより時間を稼ぎながら展開する要素を組み込むこと、蜻蛉返りやボルトチェンジ、ステルスロックといったサイクル戦で有利になれる要素を取り入れるようにするといったところでしょうか。
この環境では結局最後まで納得のいく構築は組めませんでしたが、ムーバー解禁後は使えるポケモンが一気に増えて環境が大きく変わるので切り替えて新しい構築を考えていきたいと思います。
今回は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。