メガルカリオ軸
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガブリアス | 気合の襷 | 逆鱗 | 地震 | 岩石封じ | ステルスロック | 鮫肌 |
ルカリオ | ルカリオナイト | インファイト | 神速 | アイアンテール | 剣の舞 | 正義の心 |
スイクン | 突撃チョッキ | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 神速 | 絶対零度 | プレッシャー |
カイリュー | 命の珠 | 逆鱗 | 神速 | 地震 | 竜の舞 | マルチスケイル |
ボルトロス | ゴツゴツメット | 10万ボルト | 目覚めるパワー氷 | ボルトチェンジ | 挑発 | 悪戯心 |
ハッサム | ハッサムナイト | バレットパンチ | 泥棒 | 剣の舞 | 羽休め | テクニシャン |
メガルカリオを軸とした構築。
まずルカリオのメガ進化前のSの低さを補うために岩石封じによるSダウンを狙いながらステルスロックによる決定力補佐が可能なガブリアスを採用しました。自らも積極的に削りに参加することでルカリオが積み技を使わずとも突破できる状況を作ることを目指しました。
次にルカリオが止められる相手に対して起点にして全抜きを狙う積み技リレー的な動きが可能なカイリューと、ルカリオカイリューの2体で突破が困難な高耐久ポケモンへの対抗手段として絶対零度を搭載した突撃チョッキスイクンを採用。
また相手の展開を挑発により妨害しつつここまでで不足していた特殊決定力として化身ボルトロスを採用。最後の枠には、ルカリオを選出しない場合にカイリューやボルトロス、スイクン等と合わせて強力な並びを作れるメガハッサムを採用。
ガブリアスルカリオを軸とした積み技リレー的な動きを基本としながらも、対面からの1対1交換も可能な単体スペックの高いポケモンを集めるようにしました。
以下個別解説
■ガブリアス
【持ち物】気合の襷
【技構成】逆鱗/地震/岩石封じ/ステルスロック
【特性】鮫肌
【性格】陽気
【実数値】183-182-116-*-105-169
基本的に初手で出し相手を削りながら後続をサポートするガブリアス。
技構成はルカリオのメガ進化前のSの低さを補いながら相手を削れる岩石封じ、全抜きのサポートのためのステルスロック、自らも積極的に削りに参加するための逆鱗と地震。岩石封じにより相手の気合の襷を潰しつつS関係を逆転させステルスロックを撒くことが可能です。ステルスロックを剣の舞に変更することで自らも決定力となりますが、パーティ構成上ステルスロックが重要になるためこの構成。岩石封じは初手ガブリアスミラー時まで含め初手での安定択となり、初速の遅いルカリオのサポートのために必須であると言えます。
確実に岩石封じを撃つために持ち物は気合の襷。
配分は特に耐えたい技等も無く、相手を積極的に削りたいため無難に陽気AS。
ルカリオのサポート要員としてカバルドンが良く採用されていますが、ルカリオのサポートとして採用されるガブリアスがカバルドンに勝っている点としては、素のSが高く気合の襷を持たせやすいこともあり岩石封じからSを逆転させステルスロックを撒くという動きがしやすいこと、範囲が広くサポートだけでなく自ら相手を削る性能に長けること、攻撃性能が高いため挑発を受けづらいといった点でしょうか。反面欠伸による起点作りができず起点回避のための吠える等も採用し辛いといった欠点もあります。全抜きを狙うための起点作りならばカバルドン、対面処理を重視した動きであればガブリアスが優秀といったところでしょう。攻撃範囲の広さや特性鮫肌により積極的に相手を削ることが可能であり、全抜きのサポートだけでなく相手を削り後続の圏内に入れるといった動きも可能となっています。
■ルカリオ
【持ち物】ルカリオナイト
【技構成】インファイト/神速/アイアンテール/剣の舞
【特性】正義の心(メガ進化後:適応力)
【性格】陽気
【実数値】145-162-91-*-90-156(メガ進化後:145-197-109-*-90-180)
今回の構築におけるエースであるメガルカリオ。基本的にはガブリアスの岩石封じとステルスロックから展開していきます。
技構成はメイン技であり威力命中ともに安定したインファイト、ファイアローにも先制できる高火力先制技の神速、全抜きを狙うための剣の舞までは確定。最後の枠は噛み砕くや地震、アイアンテール辺りからの選択ですが、今回は等倍で最も火力の高いアイアンテールを選択。2倍噛み砕くよりも高威力であり、命中に難はあるもののクレセリア等の等倍相手への強力な打点となる他、積み技主体のポケモンが苦手とするピクシーへの打点にもなります。
配分はメガ進化後に100族近辺の相手をまとめて抜きたかったため陽気AS。ルカリオは特殊技も範囲が広く使いやすい技が揃っていますが瞬間火力を押しつけていくため積み技に頼りすぎないという点では物理主体の構成が強力だと言えます。
基本的に死に出しから展開し、場に出した後は即メガ進化するためメガ進化していない状態で怯み効果のある技を受けることがほぼ無いと考え特性は正義の心。発動する機会はまずありませんが、悪技に対して繰り出した場合に決定力の上昇にも繋がります。
有利対面から剣の舞を積み全抜きを狙うのが理想ですが、ガブリアスの削り性能が高いため積み技に頼らずに特性適応力による瞬間火力を活かして殴っていく動きも可能です。
・187-192メガフシギバナに対し+2アイアンテールが156~184、ステルスロック込みで11/16で一発
・227-189-151クレセリア
ボルトロス10万ボルト+メガルカリオ1舞アイアンテール
ステルスロック+ボルトロスボルトチェンジ+メガルカリオ1舞アイアンテール
■スイクン
【持ち物】突撃チョッキ
【技構成】ハイドロポンプ/冷凍ビーム/神速/絶対零度
【特性】プレッシャー
【性格】呑気
【実数値】207-95-148-142-135-95
ルカリオが止まってしまうヤドラン等の高耐久ポケモンに繰り出せるポケモンとしてスイクンを採用。数値が最も高くなるHCハイドロポンプ+突撃チョッキの構成です。基本的にルカリオが止まる相手に対し繰り出し絶対零度の試行回数を稼ぐ、対面からハイドロポンプで打ち合うといった立ち回りになります。
技構成は打ち合い性能を重視し最も火力の出るハイドロポンプ、ドラゴンと打ち合える冷凍ビーム、削れた相手を確実に処理できる神速、上記の通り有利な相手に繰り出した際にアドバンテージを奪いに行ける絶対零度。
配分と持ち物は上記の通り最も数値が高くなるHC+突撃チョッキという組み合わせ。突撃チョッキにより特殊技1発で倒されることがほぼなくなり行動が補償されやすい利点がありますが、物理相手に打ち合うことまで考えるとオボンの実も選択肢に入るでしょう。
選出機会は多くはありませんが、積み技リレー的な選出をした際にヌオー等積み技に強い高耐久ポケモンが重くなってしまい、そのような相手を突破できる手段として絶対零度が有効であり、数値も高く腐りにくいためパーティ構成上重要なポケモンです。
■カイリュー
【持ち物】命の珠
【技構成】逆鱗/神速/地震/竜の舞
【特性】マルチスケイル
【性格】意地っ張り
【実数値】167-204-115-*-120-132
ガブリアスの岩石封じやステルスロックと合わせて全抜きを狙う、ボルトロスの挑発から展開したりハッサムと合わせて強力な並びを作れる竜の舞搭載のカイリュー。ガブリアスやルカリオ、ハッサム等と合わせて積み技リレー的な動きを狙う、この構築の軸の一つです。
技構成はメイン技で最高火力の逆鱗、高火力先制技の神速、全抜きを狙う竜の舞、ギルガルドやバンギラスへの打点、ガブリアスに撃てる非接触技として地震。
持ち物は決定力を最大まで高める命の珠。逆鱗による突破力が非常に高いことに加え、神速や地震の火力が上がる恩恵も大きく、+1地震で175-171メガバンギラスや167-170ギルガルドも落とすことが出来ます。ただ状態異常に対する耐性がないため、鬼火や眠り粉、電磁波等を持っている相手に対して立ち回りで対処しなければならないため、ギルガルドやバンギラスの処理が楽な構築であればラムの実や防塵ゴーグルも候補となります。今回は構築全体でギルガルドへの打点が不足気味である点を考慮し命の珠を持たせました。
配分は火力を最大まで伸ばすため意地っ張りAS。メガバンギラスへの+1地震のダメージがギリギリなのでこれ以上は削りたくないのですが、メガゲンガーに先制するために陽気も一応は選択肢ではあります。
■ボルトロス
【持ち物】ゴツゴツメット
【技構成】10万ボルト/目覚めるパワー氷/ボルトチェンジ/挑発
【特性】悪戯心
【性格】臆病
【実数値】155-*-90-177-100-179
挑発により相手の展開を妨害しながら広範囲を削れる化身ボルトロス。ガブリアスが出せない場合に初手で出し挑発により相手の展開を妨害しつつ裏のカイリューハッサムに展開する、またガブリアスの岩石封じ+ステルスロックと合わせた削りと汎用性の高い特殊高打点として採用しました。
技構成はタイプ一致の安定した打点となる10万ボルト、電気との補完に優れガブリアス等への打点となる目覚めるパワー氷、相手の展開を妨害できる挑発、相手を削りつつ有利対面を作ることができるボルトチェンジ。ボルトチェンジに関しては、ボルトチェンジから安定して受けることが出来るポケモンがいないことを考えると、相手のSを下げることでルカリオやハッサムのサポートが可能な電磁波に変更しても良かったと思います。
持ち物は接触技を撃ってくる相手を削る手段となるゴツゴツメット。目覚めるパワー氷でガブリアスを落とせないため、命の珠や達人の帯によって火力を伸ばすことも考えましたが、命の珠はカイリューに持たせたかったこと、達人の帯では等倍での削り手段として火力不足でありピンポイントな印象が否めなかったこと、またゴツゴツメットであればイカサマにより起点を回避してくる特殊への削りにもなると考えゴツゴツメットで採用しました。
配分は臆病CS。下手に耐久調整するよりは殴って削ることに重点を置きました。
■ハッサム
【持ち物】ハッサムナイト
【技構成】バレットパンチ/泥棒/剣の舞/羽休め
【特性】テクニシャン
【性格】意地っ張り
【実数値】175-176-131-*-113-87(メガ進化後:175-198-171-*-133-97)
メガルカリオを選出出来ない場合にカイリューやボルトロスと合わせて別の強力な並びを作れるメガハッサム。主に低火力を起点に剣の舞を2回以上積みバレットパンチで抜いていく動きが基本となります。
技構成はメイン技となるバレットパンチ、低火力を起点にするための剣の舞と羽休め、最後の枠にはハッサムミラーやギルガルドを考慮し通りの良い悪技である泥棒を採用。ハッサムミラー以外での威力と追加効果を考慮するとはたき落とすでも良いかもしれません。
配分はとりあえずH最大、Aを11nとなる198まで伸ばし、Dをメガフシギバナの目覚めるパワー炎をステルスロック込みで最高乱数以外耐えるところまで伸ばしたところ、Hを175まで落としても落ちる確率に影響が無かったのでその分をSとBに。もっと良い配分がありそうではあります。
耐久が高く起点にできる範囲が広いのは魅力的でしたが、不意の炎技や瞬間火力の低さゆえに急所や追加効果による事故が非常に多いのが気になりました。個人的にハッサムの強みは高火力先制技により被弾回数を抑えられることだと思っているため、その強みを活かし切れていない構成になってしまっていると思います。
単体性能の高いポケモンをそろえるよう意識したのでそれなりに使いやすかったのですが、ライコウ等ルカリオよりSの高いポケモンに対する処理ルートが不明瞭であること、命中不安定技の採用やハッサムの展開速度の遅さ、身代わりを採用したポケモンがいないなどといった理由から技外し、急所や状態異常による事故が非常に多くありました。やはり如何にして事故を防ぐかを構築段階で考慮することが重要であると実感しました。
メガルカリオは低速には強いが自分よりSの高い相手には非常に弱く、範囲もそれほど広くはなく自分で使うと思っていたほど強くないという印象でした。
もっと対戦数を重ねて選出・立ち回りを煮詰めていきたいところですが、ライコウやエルフーン入りといった流行の構築に対応しきれていない感じがするためさっさと公開してしまおうということで更新しました。
今回は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
XYに入ってからまともな構築を全く組めていないためいい加減勝てる構築を組みたい。