第12回キツネの社mf使用構築〜バンギランド〜
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
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バンギラス | バンギラスナイト | ストーンエッジ | 地震 | 身代わり | 竜の舞 | 砂起こし |
ランドロス | 気合の襷 | 地震 | 岩石封じ | 大爆発 | ステルスロック | 威嚇 |
ルカリオ | ルカリオナイト | 真空波 | 気合玉 | ラスターカノン | 悪巧み | 精神力 |
ファイアロー | オボンの実 | ブレイブバード | フレアドライブ | 剣の舞 | 羽休め | 疾風の翼 |
アグノム | 光の粘土 | 大爆発 | リフレクター | 光の壁 | ステルスロック | 浮遊 |
キノガッサ | 毒々玉 | 岩石封じ | 気合パンチ | 身代わり | キノコの胞子 | ポイズンヒール |
よくあるバンギラスランドロス軸の構築を自分なりに考えてみたものの、バンギラスorルカリオ+ファイアローの並びは相手の地面タイプが拘りスカーフである前提が必要となり、その見極めを選出段階で行うことが困難であったため納得のいく結果は得られなかった。その部分の判断が出来れば勝てるだろうが自分にその技術がなかった。
構築の経緯としては、まずテンプレ化しているメガバンギラス・霊獣ランドロス・メガルカリオ・ファイアローの4体を固定とし、残り2枠と各ポケモンの構成を自分なりに煮詰める形をとった。
まず残り2枠の一つとして、壁による積みのサポートを行えるアグノムを採用した。壁要員としてアグノムを採用した理由は、Sが高く遅い挑発持ちに対し最低でも片方の壁を張ることができる点、スカーフ持ちを誘いやすい点、大爆発により好きなタイミングで自主退場可能なため壁のターンを後続が最大限に活用できることの3点。残りの1枠は最後まで悩んだが、ここまでの5体が呼ぶ相手に対し負担を掛けられることや、ある程度の選出誘導・選出縛りを期待してキノガッサを選択。
6体の並びが決まった後、改めて個々の構成を見直した。
なお、今回の6体ではグライオンの突破が困難であるが、冷凍パンチ持ちのガルーラやスキルスワップ持ちのクレセリアが増加傾向にあることを踏まえ、グライオンは数を減らすと考えほぼ切る形となった。
【個別解説】
■バンギラス@バンギラスナイト
ストーンエッジ/地震/身代わり/竜の舞
陽気 175-186-131-*-120-124 → 175-216-171-*-140-135
今回の構築の軸。自らの火力とSを上げる積み技を持つメガ進化ポケモンであることから全抜きを狙う駒として採用。
技構成はマリルリやガルーラ等へのダメージを意識しストーンエッジ、採用理由から竜の舞が確定。次にランドロスの岩石封じと合わせることで状態異常技等を撃つ相手に対し起点にしていけるよう身代わりを採用。トリックルーム系統に対する勝ち筋になれることにも期待した。
最後の枠は噛み砕くか地震の選択になるが、今回の構築ではバンギラスを止めに来る相手に対し安全に引けるポケモンがいないため、それらをバンギラスで処理するか確実に削りを入れて裏の圏内に入れるようにした。引くことが出来ない構築の性質上、如何に止まりにくく、引かずに済むようにするかを考えた結果地震を採用することにした。ただし対ガブリアスへのダメージ等を考えると噛み砕くが必要になるため、それぞれの技のメリット・デメリットを考慮し、苦手な相手への処理ルートを確実に用意しなければならないと感じた。
竜の舞1回でメガゲンガーを抜けるよう性格は陽気。メガガルーラやマリルリ等へのダメージを考慮するとAに振りきる必要があったためAS。
■ランドロス(霊獣)@気合の襷
地震/岩石封じ/大爆発/ステルスロック
陽気 165-197-110-*-100-157
積みのサポートができるポケモンとして霊獣ランドロス。ステルスロックによる決定力補助、威嚇による耐久の底上げ、岩石封じによる後続のSサポートが主な役割。
技構成はまず上記の通りステルスロックと岩石封じが確定、最も安定して火力を出せる技であり連打することで威嚇と合わせて打ち合える地震。最後の枠は最も強力な削り技であり、自ら決定力を上げることができないランドロスが起点にならないよう大爆発を選択。起点構築は起点作り役が相手の起点になってはいけないため、削りながら自主退場できる大爆発は重宝した。
配分はステルスロックや岩石封じを撃ちやすくなり削りの速度を重視し陽気AS。ただし意地っ張りにすれば204-101マリルリを大爆発で倒せる確率がかなり変わるためそちらも一考。
持ち物は怯み等がなければ確実に1ターンの行動が補償できるよう気合の襷。ヤチェの実等も候補ではあったが構築全体で一貫している水タイプ等への安定性を重視し気合の襷を選択した。
■ルカリオ@ルカリオナイト
真空波/気合玉/ラスターカノン/悪巧み
臆病 147-*-90-166-90-145 → 147-*-108-191-90-180
バンギラスが選出し辛い相手に対し選出できるメガ進化ポケモンとして採用。バンギラスでは突破困難なピクシーヌオーに対しても技を当てれば倒せる。
技構成は一般的な特殊ルカリオの4つ。バンギラスが選出出来ない場合のエースとしての採用のため、全抜きを狙うための積み技として悪巧み。高火力先制技で安定して相手を処理できる真空波、最大火力でステルスロック等と合わせれば半減でも突破可能な気合玉、タイプ一致の安定打点でピクシーへの貴重な打点となるラスターカノン。
拘りスカーフ持ちのガブリアスが数を減らしており、スカーフかどうかの見極めが困難であったこともあり、ピクシー等が入った相手でなければ選出することはほぼ無かった。
■ファイアロー@オボンの実
ブレイブバード/フレアドライブ/剣の舞/羽休め
陽気 162-133-92-*-90-185
バンギラスやルカリオを倒しに来た相手に対し起点にし展開していくポケモンとして採用。
タイプ一致で先制で撃てるために相手のスカーフ持ち等に対して上からの打点を持てるブレイブバード、流し際に積むことで決定力を伸ばす剣の舞、ボルトロスやライコウ、ヒードラン以外の鋼タイプへの打点としてフレアドライブ、消耗したHPを回復することで単体で倒せる相手を増やす羽休め。
持ち物はステルスロックや反動ダメージでHPの消費が激しいこともありオボンの実を持たせた。調整先は特に定めていないが、反動を受けた後の生存率を上げることで反動ダメージ込みで落とそうとしてくる相手に対し立ち回りやすくなると考えた。しかし、強化アイテムを持たない弊害が見られた場面もあったため配分も含め要検討である。
配分は最速エルフーン抜きを確保しつつAを最大に、HPをステルスロックを受けてオボンの実が発動する偶数に設定。ただエルフーン入りの大半がヒードランとセットであったためエルフーンを見ても選出出来ない場面が多く見られたため、エルフーンを切ってSを落としその分をHかAに回すべきだったとも感じた。
■アグノム@光の粘土
大爆発/リフレクター/光の壁/ステルスロック
陽気 169-146-105-*-91-181
ランドロスに加えもう1体の起点作製要員として採用。壁を張ることでバンギラスの数値を更に引き上げ、弱点技相手でも強引に起点にできるようにする。また、ランドロスと同時選出し、ランドロスでステルスロックを撒きながら1対1交換し、アグノムで壁を張ってバンギラスに託す形を取ることもある。
技構成は採用理由から両壁が確定、自主退場技として大爆発。またランドロスが選出できずかつステルスロックが必要な相手に対し撒けるようステルスロック。ゲンガーへの打点としてエスパー技、当然のように居座ってくるハッサムに撃てる火炎放射や大文字も欲しいと感じた。壁のターンを稼がれないよう大爆発は必須であるとすると、最も使用頻度の少ないステルスロックを別の技に変えても良いように感じた。
壁のターンが長いほどバンギラスが動きやすくなるため持ち物は当然光の粘土。
配分は鉢巻ファイアローのA146ブレイブバードを耐える物理耐久とC194眼鏡悪の波動を壁込みで耐える特殊耐久を両立し、最速メガルカリオを抜けるSを確保したもの。
■キノガッサ@毒々玉
岩石封じ/気合パンチ/身代わり/キノコの胞子
陽気 155-151-101-*-92-134
最後に補完として採用。水の一貫などを切りつつ、身代わりを残し気合パンチで負担を掛けていく。上記5体で呼ぶ相手に対し負担を掛けていきたいと考えたため気合パンチを搭載した個体を使用した。岩石封じや壁から嵌めていく動きも可能。
技構成は上記の理由からキノコの胞子・身代わり・気合パンチが確定、残りは単体である程度嵌めることができるよう岩石封じを採用。
配分は5世代から存在するポイズンヒールキノガッサの一般的な配分だが、特殊技はハイパーボイス等Dに割いても耐えられない技を受けることが多く、逆に物理技に関しては先制技の連携等で崩される可能性を下げるよう、HとSを必要な分確保した後はBに回した方が良いかもしれない。
個別解説は以上。
冒頭でも述べたように、この構築が積み技リレー的な動きを成立させるためには相手のスカーフ地面を起点にするが、選出段階でスカーフかどうかの見極めを行う必要があり、スカーフ地面自体が数を減らしている現状起点にできる場面自体が非常に少ないと感じた。
また、自ら数的不利を作ってしまうことや、展開系の構築でありながら相手の展開を妨害する手段が無いため初手から積み技を使われるリスクがあるといったことが不安要素として大きかった。
構築紹介は以上。
オフは4勝5敗で負け越しました。運営スタッフの皆さんならびに参加者の皆さんお疲れ様でした。