第3回あめおふ!使用構築〜ニャオガッサメタモン〜
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ニャオニクス | 食べ残し | 猫の手 | 身代わり | サイコキネシス | チャージビーム | 悪戯心 |
キノガッサ | 気合の襷 | 気合パンチ | カウンター | キノコの胞子 | 守る | ポイズンヒール |
メタモン | 拘りスカーフ | 変身 | 変わり者 | |||
ボルトロス | オボンの実 | ボルトチェンジ | 目覚めるパワー氷 | 電磁波 | 挑発 | 悪戯心 |
ガブリアス | ラムの実 | 逆鱗 | 地震 | 岩石封じ | 剣の舞 | 鮫肌 |
ゲンガー | ゲンガナイト | 祟り目 | ヘドロ爆弾 | 鬼火 | 道連れ | 浮遊 |
第3回あめおふで使用した構築。結果は2-7という惨敗。同じギミックを軸にした構築が優勝したため構築力・実力の差を痛感した。
ギミックに特化した構築でオフでどこまで戦えるか試したいと思い、猫の手キノコの胞子による嵌めギミックを軸とした構築を組むことにした。
まず、ギミックを成立させるために猫の手役、キノコの胞子役、残り1体の3体を決めた。
猫の手役には、悪戯心により先制で猫の手を出せるニャオニクスを選択。ニャオニクスを選択した理由は、猫の手キノコの胞子を想定して出てくる相手に対しある程度の耐性と打点を持てるため。キノコの胞子役にはキノガッサ、残り1体にはメタモンを選択した。猫の手ギミックは、猫の手役以外を猫の手で出ない技で固めたポケモンにする必要があり、その制限の中で広い範囲に対応できかつ強力な勝ち筋を作ることを考えた結果、相手依存ではあるが最後の1枠に拘りスカーフを持ったメタモンを採用することになった。メタモンを拘りスカーフで採用するため拘りスカーフ+トリックのドーブルを見送ることとなり、拘りスカーフ以外のドーブルの採用は数的不利を作るだけであると考えキノガッサを採用することにした。
残りの3体は、基本的に上記3体のギミックが使えない相手に選出する駒であり、選出パターンが非常に少ないため、少ない選出パターンの中で相手の展開に負けずに対応できるよう個々の性能の高い3体を並べた。
【個別解説】
■ニャオニクス(♂)@食べ残し
猫の手/身代わり/サイコキネシス/チャージビーム
臆病 177-*-122-104-102-147
猫の手要員のニャオニクス。技構成の関係上、必ずキノガッサメタモンとセットで選出する。
採用理由から猫の手と身代わりが確定、また自身が決定力となりギャラドスへの素早い削り手段となり得るチャージビームを採用。最後の枠には、このギミックを見て選出されやすいポケモンに対するダメージが大きいサイコキネシスを選択した。
配分はHPを食べ残し+身代わりの効率重視の16n+1の中で最大の177に、マンムーやそのすぐ上のギャラドスを抜けるSを確保し、残りをBに回してファイアロー等に強くなるようにした。
■キノガッサ@気合の襷
気合パンチ/カウンター/キノコの胞子/守る
腕白 167-151-144-*-81-91
キノコの胞子要員としてキノガッサを採用。
技構成は猫の手で必ずキノコの胞子を出すためにキノコの胞子以外を猫の手で出ない技で固める必要があるためこの4つ。守るが必要な場面は猫騙し持ちを相手にする時くらいだが、他に採用したい技もないため守るで良い。
配分はマンムーの氷柱針を耐える可能性を少しでも高めるためほぼHB特化。A182マンムーの強化アイテム無し氷柱針は約80%の確率で耐える。
持ち物は特殊相手にキノコの胞子が1発打てれば良いくらいに考え気合の襷を選択。当初アッキの実で考えていたが連続技に対しては技の終了後に発動するという仕様により他の持ち物での採用を余儀なくされたため、ラムの実持ちに対し一度行動できれば裏のニャオニクスで嵌められると考え気合の襷を持たせることにした。
■メタモン@拘りスカーフ
変身
生意気 155-*-87-*-89-48
- S:最遅(目覚めるパワー岩個体)
- B<D
猫の手選出をする際、最後の1体も当然猫の手で出ない技で固める必要がある。猫の手で出ない技で固めたガルーラ等も選択肢ではあるが、技構成に強い制約が掛かる以上メガ進化ポケモンを採用するメリットが薄いため、相手依存ではあるものの強力な勝ち筋となれるメタモンを採用した。
持ち物は変身後に確実に先手を取れるよう拘りスカーフを選択した。
目覚めるパワー岩の最遅個体しか持っていなかったためこの個体だが、目覚めるパワーが岩である必要性はない。
■ボルトロス@オボンの実
ボルトチェンジ/目覚めるパワー氷/電磁波/挑発
図太い 184-*-132-145-105-131
基本選出ができない場合に選出できるポケモンとして、電磁波挑発により味方のサポートおよび相手の展開妨害ができる化身ボルトロスを採用。少ない選出パターンの中で、サイクルを回すことと勝ち筋を作ることを考えた結果、ボルトロスを最近話題のHBオボンの実で採用し、残り2体を攻撃的なポケモンにすることで、ボルトロスに負担を集めながら裏の2体で崩す動きができるようにした。耐久に割かないボルトロスは電磁波を入れたい相手に入れられなかった際に数的不利を作り出すだけになる可能性が高いと考えた。
技構成は採用理由から電磁波と挑発が確定、裏のポケモンが有利対面を作れるようボルトチェンジ、ガブリアスやランドロスへの打点となる目覚めるパワー氷。
配分は図太いHBベースだが、相手の化身ボルトロスに対する立ち回りが難しく、HBボルトロスのミラーが発生する可能性まで考えるとDやSのラインは再考する余地があるのではないかと感じた。
■ガブリアス@ラムの実
逆鱗/地震/岩石封じ/剣の舞
陽気 183-182-116-*-105-169
裏選出において広範囲に打点を持つことが出来単体で勝ち筋を作ることができるポケモンとしてガブリアスを採用した。
技構成はタイプ一致で高火力の逆鱗と地震、自らの決定力を引き上げて勝ち筋を作り出す剣の舞、相手のSを下げることで勝てる相手を増やす岩石封じとした。
持ち物は鬼火等で止まることがないようラムの実を持たせ、状態異常技持ちに対し隙を見せ辛くなるようにした。
配分はガブリアスの性能が最も高くなる陽気AS。単体で殴れる範囲を維持しつつガルーラやリザードンに隙を見せないようにすることを考えると陽気AS以外のガブリアスは自分には扱えなかった。
■ゲンガー@ゲンガナイト
祟り目/ヘドロ爆弾/鬼火/道連れ
臆病 135-*-81-182-95-178 メガ進化後:135-*-101-222-115-200
ボルトロスのボルトチェンジから繰り出し面倒な相手を処理するためにメガゲンガーを採用。フェアリータイプが全体的に辛いため確実に処理するために採用した。
技構成は1対1を取るために道連れ、フェアリーへの打点としてヘドロ爆弾、連続技持ちの物理に対し火力を落とせる鬼火、鬼火と合わせて決定力となる祟り目。
配分は火力重視の臆病CSだが、繰り出しやすさを上げるために耐久に割いても良いように感じた。
【総評】
嵌れば相手に自由に行動させず、身代わりを絡めることで事故も少ないため非常に強力なギミックではあるが、ギミックのために3枠割いてしまい、残りの3体だけでギミックの成立しない相手に対応しなければならず構築の難しさを実感した。相手のパーティに嵌めが成立しないポケモンが1体いるだけで選出パターンがほぼ一つに絞られてしまうため、選出を変えながら対応することが出来ない弱さが目立つ形となった。
また、XYシングルは積み技を採用する構築が減り、耐久面の数値を伸ばす傾向が多く見られるためメタモンが腐る場面が非常に多いように感じた。
構築全体では、基本選出が呼ぶハイパーボイス持ちに対し裏の3体で対応しきれていない部分も欠陥として残ってしまった。
猫の手ギミック入りの構築はしばらくは使うことは無いとは思うが、また組む機会があればこれらを意識して組み直したい。
解説は以上です。読んでくださりありがとうございました。
最後になりましたがあめおふ運営、参加者の皆さんお疲れ様でした。