カバドリ
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
カバルドン | オボンの実 | 地震 | 欠伸 | ステルスロック | 吹き飛ばし | 砂起こし |
ドリュウズ | ヨプの実 | 地震 | 岩雪崩 | アイアンヘッド | 剣の舞 | 砂掻き |
ラティオス | ドラゴンジュエル | 流星群 | 目覚めるパワー炎 | 身代わり | 瞑想 | 浮遊 |
ハッサム | 鋼鉄プレート | バレットパンチ | 蜻蛉返り | 燕返し | 剣の舞 | テクニシャン |
キノガッサ | 気合の襷 | マッハパンチ | 種マシンガン | ストーンエッジ | キノコの胞子 | テクニシャン |
スイクン | カゴの実 | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 瞑想 | 眠る | プレッシャー |
あの素晴らしいカバドリをもう一度
第3回あめおふのサブイベント「〜あの5世代をもう一度〜ランダムマッチバトル」で使用した構築。
第5世代を象徴する天候パーティの中で、最も長く愛用したカバドリをもう一度使うことにした。6体の並びはカバドリの最も一般的なものとしている。化身ボルトロスやローブシン等を採用した形も考えたが、使用していた期間の長さによる立ち回りの考えやすさや、対応できる範囲の広さを考え結局この6体に落ち着いた。
カバドリラティの基本選出のパワーを高めると同時に、カバドリラティが呼ぶ相手に対しても出来る限り選出を変えずに対応できるようにしながら、対応しきれない相手に対しても選出を変えつつ強力な勝ち筋を作り出せるようにした。
【個別解説】
■カバルドン@オボンの実
地震/欠伸/ステルスロック/吹き飛ばし
生意気 212-132-147-*-132-52 (S個体値12)
砂を撒きながら起点を作るカバルドン。
今回はキノガッサに気合の襷を持たせたかったことと、初手だけでなく後出しからも起点を作る動きを考えHDベースでオボンの実を持たせた。
技構成は起点を作る欠伸、定数ダメージにより裏の圏内に入れるステルスロック、起点回避の吹き飛ばし、攻撃技には最も強力な削り手段となる地震を採用。攻撃技に地震を採用しないと削り速度が足りず、地震であれば削って裏の圏内に入れることができる場面でも欠伸や吹き飛ばしを選択することになるため不本意な対面を作ってしまう可能性があると考え地震を選択した。地震による削りが入らない相手には他のポケモンと合わせた立ち回りで対処できる上にそもそもカバルドンでは他の技でも対応できないことが多く、最も汎用性が高いのは地震であると判断した。
配分は特殊相手にも行動できる可能性が上がるよう耐久面をHDベースとし、Sを無振りソーナンス-1まで落とすことで神秘の守りから入られるか相手がSを下げていない限りアンコールを回避しつつ欠伸→ステルスロックの動きが出来るようにした。Sをここまで落とすと最遅ユキノオーよりも遅くなるため、ユキノオーと初手対面しても相手が黒い鉄球等を持っていない限り天候を確保できる。
■ドリュウズ@ヨプの実
地震/岩雪崩/アイアンヘッド/剣の舞
意地っ張り 185-205-94-*-85-127
- S:砂掻き発動状態で最速拘りスカーフガブリアス+1
カバドリのエースであるドリュウズ。
今回はラティオスがドリュウズをサポートする動きが出来ない構成のため、ドリュウズが単体で止まりにくくなるヨプの実を持たせた。
技構成は全抜きが狙えてかつ最も範囲の広い4つ。恩返しやシザークロス等も候補にはなるが、タイプ一致技2つ+岩雪崩+剣の舞の構成が最も汎用性が高くなると考えた。
配分は火力を最大限に伸ばしながら、最速にするメリットがあまりないためSを最低限まで落とし、その分物理耐久に割いて先制技の連携により処理してくる相手に動きやすくなるようにした。
持ち物のヨプの実は、ドリュウズを止めに来るキノガッサやローブシンのマッハパンチと他のポケモンの先制技の連携を耐える可能性を高めるために持たせた。前述の通り、今回はラティオスでドリュウズのサポートをすることが出来ず、構築の性質上一度ドリュウズに展開すると引くことが困難であるため、引く必要が少なくなることが重要であると考えた。ラティオスがドリュウズをサポートすることが可能な構成であれば、ヨプの実が無くとも動ける一方ドリュウズに展開した際の全抜き性能を高めるために強化アイテムが必要になる。逆にラティオスとドリュウズがそれぞれ自らを決定力としている場合は単体での止まりにくさを重要視する必要があるため、そこで初めてヨプの実を持たせたり耐久に厚く割く選択肢が出てくると考えている。
■ラティオス@ドラゴンジュエル
流星群/目覚めるパワー炎/身代わり/瞑想
臆病 157-*-106-180-132-170
水や地面、格闘に対する耐性を持つこと、ローブシンやキノガッサへの打点を持てる特殊決定力であることからカバドリの補完として相性の良いラティオス。カバドリはカバルドンドリュウズラティオスの略称であることはあまりにも有名。
拘り眼鏡を持ったラティオスは択を回避することが困難であると考え、拘り眼鏡の火力を維持しつつ柔軟な動きの出来るドラゴンジュエル持ちの個体を採用した。
技構成は最大火力の流星群、カバドリに選出されやすいポケモンの中でラティオスで起点に出来ないハッサムを倒せるよう目覚めるパワー炎、拘り眼鏡であった場合に択が発生するような局面で安定行動となりやすい身代わり、起点作りから決定力を上げる瞑想。個人的にドリュウズかラティオスのどちらかに必ず身代わりを採用したかったため、今回はラティオスに身代わりを採用し、択を回避するとともにキノガッサに厚くなるようにした。
配分は目覚めるパワー炎個体ということもあり最速にするメリットが少なくなったためSを必要最低限のラインまで落とし、その分をBに回すことでキノガッサ等に対し強くなるようにした。
ドリュウズと並んでラティオスも決定力となる構成にすることで、カバルドン始動の積み技リレーのような動きをすることになる。
■ハッサム@鋼鉄プレート
バレットパンチ/蜻蛉返り/燕返し/剣の舞
意地っ張り 165-199-120-*-100-99
カバドリラティの基本選出が出来ない場合に選出する。特にユキノオー入り、トリックルームクレセリア入り、グライオン入り辺りを強く意識している。
技構成はまずタイプ一致で高火力先制技のバレットパンチは確定、カバドリミラーや、上記の相手に出したいが取り巻きにヒードラン等がいる場合に立ち回りやすくなる蜻蛉返り、ローブシンやハッサムミラー、炎技の無い小さくなるシャンデラへの打点となる燕返し、決定力を上げることで自ら勝ち筋を作る剣の舞。
持ち物は一度バレットパンチを撃った後も火力を維持できるプレートを採用したが、瞬間火力が高い鋼のジュエル、ミラーやレパルダス系統に多少強くなれるラムの実も候補ではある。
配分はAをほぼ最大まで伸ばし、似たような配分のハッサムに先制できるS99を確保、残りを耐久に。Hを削ってBDに回す方が仮想敵に対して効率が良くなるかもしれない。
■キノガッサ@気合の襷
マッハパンチ/種マシンガン/ストーンエッジ/キノコの胞子
意地っ張り 135-200-101-*-80-122
裏選出で出せるポケモンとして、単体性能が高くかつ勝ち筋となれるポケモンとして採用。テクニシャン個体で採用した理由として、カバドリミラー意識に加え、第5世代はキノガッサが非常に強力な反面マークが厳しく、ポイズンヒールキノガッサで嵌めるためには専用のギミックを用意する必要があるが、構築上それを組み込むと構築全体のパワーが落ちる危険性があったため、単体で戦える個体を採用した。
技構成は高火力先制技でミラー等で有効なマッハパンチ、カバドリが呼ぶ水タイプへの打点として種マシンガン、裏選出で薄くなりがちなボルトロスやウルガモスを処理できるストーンエッジ、有利対面で安定択となりやすいキノコの胞子。
配分は相手のドリュウズや耐久に割いたボルトロスへのダメージが少しでも増えるよう意地っ張りAS。
■スイクン@カゴの実
ハイドロポンプ/冷凍ビーム/瞑想/眠る
控えめ 207-*-135-156-136-105
- ダウンロード意識でB<D
ミラーや雨、ローブシン入りに出すことができ、かつ強力な勝ち筋となれるHC瞑想眠るスイクン。ハッサムの蜻蛉返りと合わせることで有利対面を作りやすくなっている。
技構成は相手のカバルドンやローブシンを素早く処理できるハイドロポンプ、ドラゴン等への打点となる冷凍ビーム、自ら決定力を伸ばせる瞑想、瞑想と相性が良く回復することで相手を積ませる動きも可能な眠る。眠るを採用するため持ち物はカゴの実。これにより相手のカバルドンに出していけるためミラーにも強いが、スイクンミラーではほぼ勝てないためカバドリに対し出すかは慎重に見極めなければならない。
配分は打ち合いで強くなれるよう控えめHC。Sに割くことも考えたがSに割いても抜けない相手が多く、それよりは打ち合いで強くなる耐久が欲しかったためHに回している。
解説は以上。
5世代での対戦は約半年ぶりでしたが楽しく対戦できました。
BW2シングルは神ゲー